銀河戦艦チクシオン 第2話 -揺れる思い -

ちくわ世紀0930年
外宇宙より突如現れた「ルノワール軍」と名乗る謎の艦隊が、地球全土に攻撃を仕掛けてきた。
一時は、地球が壊滅するのが早いか、きのこたけのこ論争の決着が早いかと言われるほどの瀬戸際であったが、
EDFの活躍により、徐々に態勢を取り戻していった。

ルノワール軍が攻撃を開始してから1年
地球側は大規模な反撃に出るために、戦艦「チクシオン」を新造。
平行して、人型兵器「ジェンバリオン」を開発。

ルノワール軍の本拠地を目指し、宇宙へと上がる。

オペレータ「艦長！ルノワール軍が攻めてきます！」

艦長「よし！ジェンバリオンを発進させろ！
パイロット候補生のジェンバーズを呼べ！」

オペ「ジェンバーズはハワイに行くと有給休暇取ってます」

艦長「なんだと？誰が許可した！」

オペ「艦長です。アロハシャツお土産に頼んだじゃないですか」

艦長「うむ！そうだった！」

？？「と、いう事は、パイロットが必要というわけかい？」

艦長「ん？誰だね君は？」

副艦長「お前は！
1年前の戦争で敵軍100機に対して1人で突っ込み、半裸状態で歩いて帰ってきたスイ！
『スイ・ミツオ』ではないか！」

ミツオ「よく御存知で」

艦長「ほう・・・という事は、君はジェンバリオンに乗ってくれるのか？」

ミツオ「働いた分はきっちりいただきますがね」

オペ「艦長！乗員リストに彼の名前が載ってません！」

艦長「なに？じゃあ君は密航者か」

ミツオ「おっと、もうばれちまったかい？
でも、今はそんな事言ってる場合じゃないんじゃないですかね？」

艦長「・・・密航者は『厨房』入りだ。連れて行け」

ミツオ「ええ？ちょ、ちょっと！
今は戦艦守るのが第一でしょ！
それに何で厨房なんだよ！独房の間違いだろ！」

艦長「密航者、三ツ星コック者・・・似ていると思わんかね？」

ミツオ「ア、アホか！あんたアホだろ！」

副艦長「連れていけ」

艦長「メカニックマン！お前ら勝手にジェンバリオンに乗って戦って来い！」

メカニックマン達「「「わっかりました！」 」」


メカニックマン「よーし、乗ったな。じゃあ行くぞ！
３、２、１、発進！
って言ったら行くんだぞ！
っておい！まだだって！俺ら後ろにいる、熱！
ブースター吹かさないで！ブースター熱いって！おい！お、オギャー！」


オペ「艦長！メカニックマン数名が死亡しました！」

艦長「なんだと！敵の襲撃か！」

オペ「おそらくは・・・」

艦長「くそ！対空機銃！敵を近づけさせるな！」


機銃兵1「そんな事言ったって！元々足りないのよ！
人も機銃も！」

機銃兵2「まったくだ。でかい戦艦のくせにろくな武装ないんだもんな」

機銃兵1「おい！そこのジェンバリオン！邪魔だ！当たるぞ！」

機銃兵2「誰乗ってんだ？動きがおかしいぞ？」

機銃兵1「何でもメカニックマンが乗ってるらしいぜ」

機銃兵2「マジ？俺あいつら嫌いなんだよね。
機体の整備が出来るからって、俺ら機銃兵見下してんだぜ？」

機銃兵1「それほんとか？・・・じゃあ、撃ってもいいな」


オペ「艦長！ジェンバリオンが撃墜されました！」

艦長「なんだと！敵の方が一枚上手という事か・・・
こうなっては仕方が無い、切り札の『大ジェンバリオン』を発進させろ！」

副艦長「ドックに入りきらなかったので置いてきました。」

艦長「そういえばそうだったな。悪かった。
よし！メガ粒子砲発射準備！」

副艦長「艦長がメガネっ娘に貢がれてからメガネ嫌いになったとおっしゃってたので、
似たような名前のメガ粒子砲は付けませんでした。」

艦長「うむ！よくやった！
ミサイル！水平発射！」

副艦長「艦長が、ミサイルはおっぱいミサイル以外認めないとおっしゃってたので、
搭載してません」

艦長「偉い！よくやった！
後の武器は？」

副艦長「機銃のみです」

艦長「最高だ！」

副艦長「いかがいたします？」

艦長「こういう時は、スタコラサッサだぜ！」

オペ「艦長！敵のメガ粒子砲が迫ってきてます！」

艦長「うお！まぶし！」


こうして、戦艦チシオンの記録は歴史から抹消された