官能小説

真夏の暑い夜。
首を振りながら、生ぬるい風を送りつけてくる扇風機のみが、この暑さを幾分か和らげてくれている。
とはいっても、扇風機だけでは到底しのげる暑さではなく、上半身裸になることで、ようやく涼しく感じる事ができた。

それにしても、何故か体が熱い。
暑いのではなく、「熱い」。

気温とは別の何かが、私を熱くしているようだ。
この火照りは、一体何だ。

ふと下を見ると、熱さの原因がわかった。
そうか、ご無沙汰だから暴走しそうなのか。
こいつを最後に構ってやったのはいつだったかな。
もう忘れてしまった。

「久し振りに、相手をしてやるよ」

そう呟き、黒くて硬い物体を優しく触り始めた。

「おいおい、こんなに熱くなってるのか」

触った瞬間、もの凄く熱いのがわかった。
この熱さは、異常だ。

いやいや、この熱さは流石におかしい。

そう思って、黒いPCケースの前面の隙間から中を覗いてビックリ。
なんとまあ、背面のファンが回ってない。
つい最近、実家のPCでも同じ症状にあっただけに、どんだけファンに嫌われてるんだよと苦笑い。

これはまずいと思い、PCの電源を落として、中身を確認。
実家のPCの時は、古いせいもあってか、起動中にファンを手で回転させたら直ったけど、今回は何も起きず。

配線を調べてみたら、ファンのコードが抜けてました。
ファン以外のコードも抜けてました。


これにはパラガスも苦笑い。

「もう一人用のポッドには乗らないよ」

そう言いつつ、またやらかす気満々のパラガスでした。


ファン以外のコードが何なのか不明ですが、キーボードや回線の不具合って、これなんじゃないかと思ったり・・・。

扇風機でPCの中を冷やし、コードをしっかり差し込み、ついでにエアクリーナーでCPUファン等の汚れを消し去ってしまえー！

よかったよかったと、PCを起動して、これで解決した！
と思っているのかぁ？

今度は、スタートアップに問題が発生したと出て、修復をする準備だぁ！
しばらく待つ事に。

修復は正常に完了できませんでした。
10分くらい待たされてこのＺＡ・ＭＡ！
馬鹿じゃないの？

起動しなおしたら普通に起動して、今に至ってます。
ファンが正常に動いてるPCは、もう熱くありません。

たまにはPC自体に構ってあげないとこうなります。